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メモリについて...
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1994-08-15
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6KB
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43 lines
メモリについて
ファインダ・エミュレーション
「確保メモリ量を表示」がオンになっているとき、アバウトは各プロセスが利用しているメモリ量を表示します。「システムをまとめて表示する」がオンになっているとき、アバウトは各パーティションサイズから16K引いた数字を表示します。これはなぜでしょう? Macintoshは、ファインダの「情報を見る」コマンドで設定したメモリサイズより16K多いメモリを確保します。ファインダの「このMacintoshについて」で表示される際には、その16K分を差し引いて表示してあるので、アバウトも同じ様にしました。じゃ、この16Kは一体どこへいってしまったかって? これは「システムソフトウェア」の棒グラフに足されています。アプリケーションを終了した際、「システムソフトウェア」のメモリ量が16Kほど減るのに気付くでしょう。
ファインダは「最大未使用メモリ」で表示される値を正しく訂正しています。先ほど説明したとおり、16Kの余分なメモリはアプリケーション起動に必要なので、ファインダは最大未使用メモリから16K差し引いています。このおかげでいちいち実際の最大未使用量を計算する必要がないのです。更に、ファインダは、単に目安ということで、最大未使用メモリから10Kを余分に引いています!アバウトも、ファインダと一貫性を保つために、同じ様に動作するようにしています。ですから、26Kが「システムソフトウェア」の棒グラフに足されるわけです。
あなたの Macintosh の CPU が 68000 でしたら、この挙動は見えないはずです。Color QuickDraw をサポートしてない場合は、パーティションサイズを増やさないのです。
“システムソフトウェア”って何?
じゃあ、「システムソフトウェア」が表示しているのは何なのでしょうか?それは、ファインダ、全バックグラウンドプロセスのパーティションサイズの合計、更にシステムヒープのサイズと一時使用メモリの合計も加えられます。それに加えて、起動している各プロセスについて16Kづつ、更に「最大未使用メモリ」に反映されない26K分です。
アバウトは、「システムをまとめて表示」している間はこのようなロジックでメモリサイズを表示します。「システムをまとめて表示する」をオフにすると、正しいプロセスサイズが表示されます。ファインダや各バックグラウンドプロセスは別々に表示されます。その他のシステムメモリに関しては、「システムメモリ」という名前で、機種情報欄に表示されます。 また、Symbionts 機能拡張をインストールしてある場合は、この欄に機能拡張の利用しているメモリ量も表示されます。
もし 8MB 以上の RAM を積んでいて、32ビットアドレッシングがオフになっていれば、「システムソフトウェア」に 8MB を越えたメモリ分が加算されてしまいます。アバウトはこれを検知すると、利用できないメモリがある旨を警告してくれます。
メモリ配置順の表示
正確なメモリ配置情報を知りたいならば、「システムをまとめて表示する」をオフにして、パーティションサイズを表示して、メモリ配置順に表示(小アイコンの方がよりきれいに表示出来るでしょう)するのがよいでしょう。こうすれば、さまざまな名前の灰色のバーを見ることが出来ます。非表示に指定したプロセスがあったとしても、メモリ配置順の表示ではそれらのプロセスは表示されます。
リストの一番下にあるのは「システムヒープ」と名付けられたブロックで、これはシステムヒープのサイズを表します。システムヒープは、アプリケーションを立ちあげる毎に増加しますが、へることはありません。
「未使用」という名のブロックがプロセスとプロセスとの間に現れることがあります。この灰色のバーは、使われていないブロックを表します。そのなかの1つに「最大未使用ブロック」があります。通常は「システムヒープ」のすぐ上にあります。最大未使用ブロックが表示されているので、この時はマシン情報を表示している欄に最大未使用ブロックサイズを表示しません。灰色のバーは全て「ちぎれた」バーとして表示されます。
これらは、最大未使用メモリに隣接していない領域にあるアプリケーションを終了した際に出来るメモリ上の「穴」、もしくは、起動中のアプリケーションが配置/固定した一時使用メモリのかたまり(ファインダやファイル共有機能拡張がそのような動作を行います)です。これら未使用メモリを使用可能にするには、プロセス一覧の一番下と未使用メモリとの間にあるアプリケーションを終了して、最大未使用メモリと合体させなければなりません。
24-BIT での仮想記憶
24ビットアドレッシングがオンになっていて、かつ仮想記憶を使ってメモリ空間を 8MB 以上に広げている場合特別の考慮が必要です(そこの SE/30 ユーザさん、あなたのことです!)。こうしている場合、メモリ空間は ROM(1MB のアドレス空間を占めます)によって少なくとも2つに分断されます。アバウトは、リストに「ROM アドレス空間」という灰色のバーを表示してメモリ空間の分断を表示します。
NUBUS™ カードと 24-BIT 仮想記憶
もし NuBus カード(もしくは 疑似的なNuBus カード)が分断された RAM の間に(メモリ空間上で)位置するのなら、アバウトは“NuBus 9: Macintosh SE/30 Built-In Video”というようなラベルの灰色のバーを表示します。“NuBus”のあとの数字は、カードのスロット番号を表します。用心深い読者は、複数の NuBus カードの間に何も挿さってないスロットがある場合どうなるのかと思うかも知れません。この場合は、メモリの上の部分は、何も挿さってないスロットの分のメモリを利用しようとして、更に細かいブロックに分割されてしまいます。アバウトがこの状態を検知した場合には、NuBus カードが望ましくない配置になっていると警告してくれます。アバウトは各 NuBus カードに対応したバーを表示して、より効率的な配置に変更するために十分な情報を与えてくれます。
CPUの負荷について
プロセスの一覧を大アイコンで表示して、確保メモリ量を表示しているときは、アバウトは各プロセスがCPUを占有している率を表示します。これは2秒毎に更新されます。CPU占有率は、メモリ量の棒グラフの下に赤い棒グラフで表示されます。
全占有率を合計しても100%にならないときがあるかも知れません。残りの時間Macはなにをやってるかって? 残りの時間は、非表示にされたプロセス、「システムをまとめて表示」していない時にはバックグラウンドプロセスなどが利用しています。あなたがインストールしている機能拡張が使っているのかも知れません。機能拡張がアプリケーションなどから時間を奪って動作しているのです。 もしくは、単にアイドリングしているのかも知れません -- つまり単にマウスのクリックやキーのタイプを待っているのです。
アバウトがCPUをかなり占有していることに気付くでしょう。これは、アバウトはアイドル時間を出来るだけ集めて、その時間で他のプロセスを監視するように設計されているからです。けれども、Macでがんがん仕事をしたいときには、アバウトは一歩下がってくれるようになっています。また、アバウトの設計上、アバウト自身が一番手前にある場合はよりCPUを占有します。けれどもバックグラウンドにいる場合は、CPU占有率はかなり落ちるのが分かると思います。